約1ヶ月ほど前にキーボードを購入した。
「優先すべきはデスクだな!」と豪語していたはずが。買ってしまったのである。
つい魔が差してポチってしまいました。
反省の意を述べたく存じ上げます。
せっかく購入したのでこの1ヶ月使用した感想をここに書きたいと思う。
の前に、今回は前編として購入したキーボードに出会うまでの話をしたい。
果てしないキーボード探しの旅
そう、あれは桜舞う3月の頃。
私は仕事で名古屋に滞在していた。2泊3日の仕事だった。
その頃から自分に合うキーボード探しに迷走していた。
四六時中何か良いキーボードは無いかネットの世界を探し回っていた。
理想のキーボードを探すにしても田舎に住んでいるものだから、
近くの家電量販店には大したキーボードも店頭には並んでいない。
だから気になるキーボードを見つけたとしても試し打ちができない。
田舎の宿命である。
ただひたすらにネットで検索して、キーボードを探す。
購入の時は試し打ちができないから代わりに博打を打つしかない。
そう覚悟を決めていた矢先だった。
名古屋への出張・・・!
このチャンスを生かさずして何を成し遂げようか。
出張先の仕事が終わり次第、キーボードの試し打ちの為に街へと繰り出した。
向かった先はビックカメラ名古屋駅西店。
なんと豊富な品揃いな事か。ネットでしか見られないものが店頭に置いてある!
気持ちが昂る。田舎者丸出しで店舗内を闊歩した。
各フロアで見たいものがちらちらと視界に入り、寄り道を誘惑してくる。
1F。最新のスマートフォンが一同肩を合わせて並んでいる。
GoogleのPixel Foldもあるじゃん・・・。少し触ってみたい・・・。
目的はキーボードである。心を鬼にして上のフロアへ。
2F。オーディオ機器がそこかしこに並んでいる。
試聴したい・・・。良いスピーカーでおしゃれな音楽聴きたい・・・。
目的はあくまでキーボードである。上のフロアへ。
3F。おもちゃ、ゲームが立ち並ぶフロア。夢の世界である。
いつだって子供心は忘れない、そうちょっとだけ寄るくらいなら・・・。
目的を達成せずして何故寄り道ができようか。涙を飲みながら上のフロアへ。
4F。パソコンから周辺機器、何でも揃っている。目的のフロア。
な、なんなのだこのフロアは・・・
キーボードが並び過ぎている!!
ついでにマウスも。
思わずその光景に
テンションは爆上がり!
まずはキーボードコーナーで仁王立ちした。一人で。
仁王立ちで腕を組みながらキーボードコーナーの全容を把握する。
あるじゃねぇか・・・東プレのRealForce!
これだよ、これ!試し打ちしてみたかった!
早速キーボードに手を伸ばして試し打ちしてみる・・・。
なんか、違った。思ってるのと違った。
なんかシャコシャコ打てる感じかなって勝手に思ってたけど、
シュコ・・・シュコ・・・みたいな感じの感触。
あまりにも味気ないというか何というか。
いや、自分が期待値を上げ過ぎてしまったが故かもしれない。
使い込めば込むほど味が出るのか?
これには少しショックを受け、その場に立ち尽くした。
話は少し変わるがキーボードにハマるきっかけとなったのがセブンイレブンのATMだった。
やたらと打ち心地の良いキーボード。
気になって調べてみたら東プレというメーカーが作っているキーボードと同等のものらしい。
「あの打ち心地が家で堪能できる!?最高じゃん」と期待に期待しまくった。
いつしかその期待値は上がり過ぎてしまい、その憧れに触れた途端、崩壊した。
わずか数分程度の試し打ちで何がわかるのか、そう言われたらその通りだが、
RealForceは安い買い物ではない。だからこそ慎重に、そして自分の感覚を確かに持って選びたい。
PFUのHHKBも検討のラインナップに入っていたのだが、ネットでのレビューを見る限りでは、
RealForceと近しい打鍵感との事で、こちらも同様に断念せざるを得ない状況となった。
正直心の中では大号泣である。
子供の頃に予約するほど楽しみにしていたゲームが全然面白く無かった時の事を思い出した。
RealForceもHHKBも本当は良いキーボードのはず。
自分が勝手に期待値を上げに上げまくって、結果今の自分には合わなかった程度の事だ。
もしかすると使い込めばその良さと言うのも感じられるかもしれない。
いつか、いつかそのキーボードを再度手に取り、じっくり使い込んでみたい。
運命を変えたキーボード
そうしてキーボードコーナーを後にした・・・。
ビックカメラから立ち去ろうとエスカレータに向かった。
エスカレータに乗る直前、ゲーミングコーナーが目に入った。
最後に寄ってみるかーと軽い気持ちで入ったコーナー。
ゲーミングキーボードもたくさん並んでおり、RGBの光が目に刺さる。
「こうギラギラ光る系統のものは好きじゃねぇんだよな」と思いながら、
適当なキーボードを適当にカチャカチャーっと・・・
は!?!?!?!?!?
なにこのキーボード!?めちゃくちゃ打ち心地良いじゃん!?
え!?は!?え!?!?
ってなったね。あの衝撃は今でも覚えてる。
このキーボード、ULTRA PLUSのUP-MKGA75というキーボード。
銀軸になっていて、ものすごく軽いタッチ。
軽いにも関わらず確かに押し込んだ感覚がある打鍵感。
探していたキーボードはこの感じ!これ!
何かの勘違いじゃないか?と思って、しばし時間を置いてみる。
要も無いのにゲーミングコーナーをうろうろする男が一人。
すまんな、完全に不審者っぽい感じだった。
そして、例のキーボードの前に戻る。
指がその白いキーボードに触れる。
コトコトコト・・・と小気味良い音が鳴る。
感触が指に伝わる。指から神経を伝い、脳に伝わる。
脳が指から伝わる感触を快感に変換する!
そしてトリップしてしまうのである。
自分が求めていた音が、感触がここにある。
これには思うわず笑みもこぼれる。
しかし、気になる点が一つ。
ぶっちゃけデザインはあまり好きじゃなかった。
これまた重要な要素である。見過ごせない。
このEscキーとスペースキー、なぜ黄色?なんで黄色にした?
この点がどうにも腹落ちしない。
打ち心地の良さは文句無く100点満点。今でも押したいくらい。
ただし、デザインが足を引っ張り、マイナス50点。
うーんと悩んでいる所に、ポップが目に入った。
「ガスケットマウント採用で極上の打ち心地!」
ガスケットマウント・・・。
それがこの打ち心地を表現してくれるのか?
ならば、このガスケットマウントを採用しているキーボードを今一度探すしかない。
そうして、今一度キーボード探しの旅に出たのである。
前編まとめ
ようやく理想のキーボード探しのためのヒントを見つけた。
このヒントをきっかけに購入したキーボードに出会う事もできた。
今回の体験で感じたRealForce、HHKBの打鍵感のショックについては、
今なお自分を信じていない。
本当は良い代物なんじゃないのか、そう信じてやまないのである。
いつか、じっくりとその良さを感じ取りたい。
次回、理想のキーボードに出会う。そして、買う。
レビューも合わせて書きたいと思う。
それでは今日はこの辺で。