丸投げしたデスクシェルフ

雑記

机の上に棚を置く。何と奇妙な。最初はそう思った。

しかしその棚は静かに存在感を放ち、机に品のある趣を添える。
調べれば調べるほど、その奇妙さに興味を持ち、理解した。

欲しい、欲しい、デスクシェルフが欲しい・・・。
その思いが溢れ、心から欲しいと思えるデスクシェルフに巡り合えた。
これで理想の環境に一歩近付ける。心が躍った。

そう思ったのも束の間、現実は目の前に立ちはだかる壁を作った。
現環境において目当てのデスクシェルフを使用するのは不可能だった。
現実に直面し、涙した。

どうしてこんな仕打ちを受けねばならんのか。
絶望に打ちひしがれていたその時、救いの手を差し伸べる者がいた。

ことの始まり

デスクシェルフの存在はyoutubeで知ったのがきっかけだった。
初めて見た時は「机の上に棚だってぇ〜?いるか〜?」と懐疑的になったのを覚えている。

当初デスクシェルフに対して否定的だったはずなのに、
やたらと気になり始めてメリット・デメリット、買って後悔しないか、どんなものが良いかと、
狂った様に四六時中ありとあらゆる方法を駆使して調べ尽くしていた。
あの時の自分は間違いなくデスクシェルフに取り憑かれていたに違いない。

Grovemadeのシェルフが欲しかった

デスク環境を調べた人だったらもはや知らない人はいないであろうGrovemade。
いかにも品質が高そうで、いかにもおしゃれで・・・。
Grovemadeのものづくりに対するこだわりに魅かれた。
「探していたものはこれだ!もうこれしか考えられない!」
心の中のモヤモヤが一気に晴れた気がした。

Grovemadeのおしゃれなデスク環境

早く手に取ってみたい。早く注文したい。
変に焦る気持ちの中、製品ページの寸法図が目に止まった。
これは・・・。もしかして今の使っているモニターでは設置が難しい?

デスクシェルフ検討初期からモニター設置高さには懸念を感じていた。
モニターの位置が高過ぎて首が疲れるんじゃないかと。
以前にも紹介したが、使っているモニターはHUAWEIのMateView GT 34-inch SoundEdition。

HUAWEI MateView GT 34-inch SoundEdition


このモニターはスタンドにサウンドバーが搭載されている。
モニターアームにも対応しているが、そうなるとサウンドバーは外す必要がある。
そして、現環境において自分の部屋にはまともなスピーカーが無い。
つまり、このサウンドバーは必須だった。

このサウンドバーをデスクシェルフ一段目の棚に格納できればちょうど良い高さになると狙っていた。
しかし、残念ながら棚の高さとしては格納できず。
そうなってくるとデスクシェルフの上にモニターを置く事になるが、位置が高過ぎて首がもげる。

欲しかった思いはかなり強かったが、現環境では設置不可能と判断。
泣く泣く断念することになった。

それでも未だにGrovemadeのデスクシェルフはかっこいいなと素直に思う。
その品質の高さも手に取ってみたい気持ちは変わらない。
いつか必ず手に取りたい。

救世主、現る

その後も自分に合ったデスクシェルフは無いかと調べる日々が続いた。
かなり限定的な条件であり、かつ好みのデザインのものは見つからなかった。
そうしているとデスクシェルフ熱も段々と冷めていき、半ば諦め状態に。

その欲望もほとんど枯れ果て、目からは光を失った。

仕事の昼休憩に上司との雑談の中で今自分が欲しい物の話になった。
もはや枯れ果てた思いの中で発した会話。

自分「デスクシェルフ欲しいんですよね〜」
上司「作れば良いじゃん」
自分「いやいや、そんな技量ありませんから(笑)」
上司「作ろか?」

即座にお願いした。すぐお願いした。
沸かしたやかんに手を触れた時よりも早かったと思う。

199X年にも救世主は現れたが、2024年にも救世主はいた。

全てをこなしてしまう救世主

まずは上司にどんなものが作りたいのかを説明せねばならぬ。
かと言ってGrovemadeのHPを見せて「こんな感じです!」と言うにもあまりにもお粗末。

そこで約5年ぶりに図面を描くことにした。
自分の理想とするデスクシェルフに向けて。
図面を描くのは楽しかった。

出来上がった図面。納得のいく仕上がり。
早速上司に提出した。これから自分の理想のシェルフ作りに取り掛かれる!
胸が昂った。

上司からの返事は・・・「あいよ〜」だった。
もしやこの情熱が伝わらなかったか!?
まずい・・・このままでは忘れ去られてしまう・・・。
早く説明に伺い、上司にその気になってもらわねば!!

そう思った矢先だった。
上司「材料手配したよ〜」

え?早くね?まだ図面の説明にも伺ってないんですが?

翌日。上司の手は止まらない。
上司「図面通りにケガいたよ〜」

あまりにも早すぎんか?チーターかなにか?

さらに翌週末。
上司「できたよ〜」

ほぼ完成していた。なぜ置いてけぼりにするのか。最高である。

答え合わせ

上司から無事にデスクシェルフを受け取り、いざ設置へ。 

図面通りに作成されたデスクシェルフ。
問題は図面が正しく描けているのか。モニターに干渉せずに無事に設置できるのか。
自分が描いた図面の答え合わせのこの瞬間はいつも緊張する。

完璧だった。一人で拍手喝采した。一人で。

この後は塗装を施して、完了。

全体的にまとまった感じも出た。

モニターのスタンドの逃げ穴も作ってデスクシェルフも壁付けできる。

懸念していたサウンドバーも無事に格納できた。
サウンドバーのタッチ音量調整部分も隠し切らずに敢えて少し表に出す事で、操作に問題無し。

叶えた夢、少しの後悔

欲しかったデスクシェルフを諦め、
その結果、現環境にぴったりのものを作ることができた。
ここまで協力的にしてくれた上司には頭も上がらない。
一日一万回感謝の正拳突きを始めるレベルである。

一方でGrovemadeのデスクシェルフを諦めきれていない自分がいるのも事実。
諦めた要因も「モニターを上に置くと首がもげるから」と言ったが、
それはどのモニターを置いたとしても同じこと。
即ち、そこを避けるにはモニターアームが必須である。
モニターアームとの併用でデスクシェルフとモニターとの高さを極限まで近付ける事ができる。
しかしながら、モニターアームを設置できない自身の環境が根底にある。

やはりカウンターデスク、お前か。

カウンターデスク卒業計画、ゆくゆくはモニターアーム設置の検討も行っている。
その時が来た日には、再度Grovemadeの製品を考えてみたい。

気になる人は是非Grovemadeの製品を見て欲しい。
デスクの雰囲気を大きく変え、心もより豊かにしてくれるのは間違いない。

GrovemadeのHPはこちらから

それでは今日はこの辺で。

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